発達が気になるお子さんの幼稚園選びは、
- 情報が少ない
- どんな基準で選べばいいかわからない
と悩んでいませんか?
実際にあるトラブルとして、
- 幼稚園から入園を断られる
- 入園後に問題行動やトラブルが起こる
- 園に馴染めずに行き渋りや登園拒否が続く
- 園から退園を勧められる
などがあります。
入園後にこのような問題が起こらないためにも、幼稚園選びは重要です。
わが家の長男は発達がゆっくりで、自閉と多動の傾向があります。
現時点で診断は受けていないため診断名こそありませんが、週2日療育に通っています。
3歳児の年少クラスから幼稚園に通っている長男ですが、プレで通っていた園から入園拒否された経験があります。
その過程をお伝えしつつ、この経験を通して学んだ幼稚園選びの際のチェックポイント3つをまとめました。
- 【体験談】プレで通った幼稚園から入園拒否された話
- 経験を踏まえて考える、幼稚園選びで押さえておくべきポイント3つ
この記事を書いた人
のこ
- アラサーずぼら主婦
- 時短とお得が大好き
- アラフォー夫と男の子2人+猫の4人1猫家族
- 幼稚園児長男は発達ゆっくりさん(自閉・多動傾向)
- 未就園児次男は人大好き・真似っこ上手・マイペース
早速ですが、私の考える幼稚園選びの3つのポイントをお伝えします。
複数の園を実際に見学して比較しましょう!
- 発達がゆっくりなお子さんの受け入れ経験
- 先生方の理解と対応
- 加配の対応をしてくれるか
詳しい説明は経験談の後に記載しますので、そちらを読みたい方は目次からどうぞ!
経験談
わが家の体験談です。
こんなこともあるんだなという程度で読んでいただけますと嬉しいです。
プレクラスで通った園については、出来事だけでなくその時の感情も記載しています。不快に思われる方は読み飛ばしていただければと思います。
プレ保育
2歳児のプレ保育は現在の幼稚園とは別の園に通っていました。
家から極端に近く、近所の同い年のお友達もそこに通うとのことで、他を見ることもなく決めました。
プレで通った園はB園とします。
プレクラス担当はいかにもなベテラン先生で、子どもへの対応は良いと感じていました。
実際に、息子もその先生には1カ月ほどで慣れていました。
プレに通い始めた頃は、ほぼ言葉が出ていないことが気がかりでもしかしたら発達が遅いのかもしれない、、、と感じている程度でしかありませんでした。
プレが始まって1カ月程経った頃、先生から地域の発達相談に行くことを勧められました。その相談先で療育を勧められたため、夏ごろには療育にも通い始めました。
入園の面接
プレクラスに通っていても3歳児で入園するには、副園長先生との面接がありました。
本来は秋に1度面接をして入園の可否が決まります。
息子の場合は、秋の面接では入園は受け入れるけれど、入園する時期は保留となり2月に再面接となりました。
入園は受け入れると言っていただいたので、他の幼稚園を探すこともなく2月を迎えました。
再面接は、事前に決まった結果を副園長先生から伝えられる流れでした。
息子も同席している再面接で伝えられたこととしては、
- 座っていられない
- 走り回ってしまう
- 話しが聞けない
- 集団指示が理解できない
- 癇癪がある
などと、息子の出来ないことをいくつも言われました。
”これはできるようになったけれど…”のような言い回しならまだしも、そういったフォローはなくただ出来ないことを羅列され、入園はまだ難しいと断られました。
面接の最後に「困ってることはなんですか?」と質問をされたのですが。。。
これから見てくれる訳でもないのにそれ聞いてどうするの?と、なぜ困ってる前提なんだ?とモヤっとしたことが忘れられません。
面接後に外まで送ってくれたプレ担当の先生にも、「今日も周りが見えていませんでした」と、また息子の前で出来ないことを言われました。その先生はある程度息子のことを分かってくれてると信頼していたので悲しかったです。
この頃の息子は、こちらの言葉はだいたい理解しているなという認識でいました。
発語は、単語のどこか1音で表す言葉はたくさんあるという状況で、しっかり言える言葉は少なかったです。
私としては、言葉を理解していて、自分の話をされていることを敏感に感じ取っている息子に配慮して欲しかったのですが、B園の先生方には、息子は言葉を理解していないと思われていたのかもしれません。
プレの園を退園
再面接でモヤモヤした気持ちはあったものの、プレクラスはぜひ最後まで通ってくださいと言っていただき、その時点では他に候補の園もなかったので、迷いながらも予定通りに1度行きました。
その時に、門の前で固まり明らかに園に入りたがらない息子の姿と、園に入ることを拒否する息子を「ご近所さんの迷惑になるから」と無理やり中に入らせる事務の先生の姿を見て、退園を決意しました。
迷惑だったことは間違いないです。
…でももう少し子どもが行きたくなるような声かけや、嫌がる気持ちに寄り添う対応をしてもらえたら嬉しかった。。
入園先の決定
B園の退園が2月末のことだったので、3歳児の4月入園は諦めていました。
4歳児からの入園を目指し今度こそ息子に合った園をじっくり探そうと考え、自分なりに選び方を調べてみたり通える範囲の園をリストアップしてみたりしていました。
そんな時に、息子と同じく発語が遅く発達相談に通っていたお友達から、入園を決めた園にまだ空きがありそうだと教えてもらいました。
それが現在息子が通っている幼稚園です。
現在通っている園はA園とします。
初回の問い合わせの電話では、加配が必要な発達に遅れのあるお子さんの受け入れは埋まってしまっているとのことでしたが、2月になってから入園を断られたことを気の毒に思い「ひとまず見学にどうぞ」と言ってくださいました。
A園に見学に行くと副園長先生が対応をしてくださり、積極的に息子に声をかけ様子を見て、私と話しをしている間は少し離れたところで別の先生がつきっきりで息子と遊んでくださいました。
気さくな雰囲気に息子もすぐに慣れて、とても穏やかに過ごしていました。
良くも悪くもですが、B園で過ごす息子とは別人のように落ち着いていました。
B園や療育での様子を伝えつつも至って落ち着いている息子の姿から、付きっきりの加配は必要ないとの判断で入園を許可していただきました。
先生方の雰囲気や息子への対応と、何よりA園を気に入った様子の息子を見て、私もこの幼稚園にお願いしたいと思い入園を決めました。
入園後に別人すぎて驚かせてしまっていなかったかは、今でも不安です…
奇跡的に息子に合った理解のある園に出会えたことで息子の幼稚園探しは終わり、無事に年少の4月に入園することができました。
年中になった今も毎日楽しく通っていて、大好きな先生やお友達と過ごす中で日々著しく成長しています。
あの時入園できていなかったら今のおしゃべりな息子の姿はないと思うので、今の幼稚園には心から感謝しています。
以上が息子の幼稚園探しの経験談です。
反省点
経験談を読んでいただければお分かりだと思いますが、息子の園探しは本当に運が良かっただけで、反省しかありません、、、
園によって教育方針も受け入れ体制も異なるので、複数の園を比較検討していなかったことが1番の反省点です。
通わせる親(自分)目線でしか考えられていなかったです。
B園の面接時の対応に、その時は悲しい・悔しいと思ってしまいましたが、園の方針として発達がゆっくりの子どもを受け入れていく体制ではないのだと気がつきました。
対応の差に驚いた出来事があります。
おむつ外しに関しての違いなのですが、
先生が大変なので、3歳児の入園までに絶対におむつを卒業してください
と言われていたのに対し、
3割程度のお子さんはおむつで入園してますよ
家では大変だから、朝家を出る直前にトレパンに履き替えて登園し、園はトレパン・家はおむつでやってみましょう
と提案していただきました。
B園の、入園までにおむつが取れなかった場合の実際の対応はわからないですが、
この違いに、子どもに求めるレベルや園の方針と受け入れ体制が全く異なっていたのだと思いました。
B園では、突然癇癪を起こす子がいると集団が成り立たなくなると言われたこともあり、子ども達がまとまりを持ってきちっと集団生活を送ることを目標としている園だったのです。
B園は、明らかに息子に合った園ではなかったです。
万が一でB園に入園していたら確実に問題が起こり困るのは息子だったので、断ってもらえてよかったと今では心から思っています。
3つのポイント解説
これらの経験から感じたことや調べたことを踏まえて、幼稚園を選ぶ際のポイント3つを解説していきます。
複数の園を実際に見学して比較しましょう!
- 発達がゆっくりなお子さんの受け入れ経験
- 先生方の理解と対応
- 加配の対応をしてくれるか
まず大前提として、見学に行って複数の園を比較しましょう!
間違っても比較せずに決めないでください!(私のような失敗はしませんように…!笑)
発達の遅れがあるなしに関わらず、子どもの性格や家庭の教育方針に合う園を探すことが、子どもの成長と幼稚園生活の充実度と親のメンタルに大きく影響すると痛感しました。
園の基本的な情報はホームページ上に記載がありますが、
・園で生活をする子ども達の雰囲気
・先生方の子ども達への関わり方
などは、実際に見ないとわからないことです。
ゆっくり見学ができない可能性もありますが、可能な限り子どもも一緒に見学に行くことをお勧めします。
そうすることで、通う場合のイメージが具体的になるので収穫の多い見学になると思います。
発達がゆっくりなお子さんの受け入れ経験
発達障がいや発達に遅れのあるお子さんの受け入れ経験のない園は、園の方針や基準が定型発達の子ども達に合っています。
まさに息子が断られたB園のように、子どもに求めるレベルが高かったり、あまり歓迎されないこともあります。
入園後に苦労することがないように、子どもの発達で気になることは事前に伝え、受け入れて対応してもらえるかを確認しましょう。
先生方の理解と対応
先生方の子どもへの対応を見ることで、先生の力量や歓迎度合い、子どもとの相性など、気づくことや感じることがあると思います。
先生方の経験や慣れが子どもへの接し方に表れるので、発達の遅れがある場合は特に子どもの特性を理解して対応してもらえそうか、先生方の姿を実際に見ることが重要です。
加配の対応をしてくれるか
加配とは、幼稚園での生活を定型発達の子と同じように送ることが難しい子どもに対し、担任の先生とは別の先生が付き添ってサポートをしてくれる制度です。
私立幼稚園の場合は、自治体の補助金で加配の先生を雇うことになりますが、補助金ではまかなえないこともあるようです。そのため、加配は行わない園もあるので、前例があるのか、対応してもらえるのかを確認すると良いでしょう。
加配をお願いできなかったとしても、担任の他に副担任や補助の先生がいたり、1クラスが少人数だったりと、問題なくサポートをしてもらえる場合もあります。
まとめ
全く検討もせずに行き当たりばったりだったわが家ですが…
結果的には息子に合う園が見つかり、無事に入園することができました。
全員がスムーズに理解のある園に巡り会えたらいいのですが、現実はそうはいかないですよね。。
過去の自分に言いたいことでもありますが、
発達の遅れのあるなしに関わらず、子どもに合った幼稚園が見つかるよう幼稚園の比較検討は必須!まずは見学に行こう!
この記事を読んでくださっている皆さまが、お子さんに合った素敵な幼稚園と出会えますように。
幼稚園が無事に見つかったと思ったら、次は小学校選びが待っています…!
小学校選びは幼稚園ほど自由度は高くないですが、普通学校の支援級か支援学校か、、
本当に悩みは尽きないですね。
反省を踏まえて、余裕を持って見学・比較を行いたいと思います!
最後までお読みくださりありがとうございました。